カトーモーターのキャンピングカーは全車、ナラ無垢材を使用した窓枠仕様です。
窓枠は、無垢ナラ材を丁寧に削りだし、インナーカーテンを閉めた時に、隙間風を防ぐ様に工夫しております。この削りだしには熟練の職人が二日間をかけて製作しております。またこの窓枠を固定する為に、オリジナル断熱強化の独特のサイドの内張りを二重に施し、外部からもできるだけ自然に見えるように工夫しています。
ナラ材は、木肌が中程度から粗めの堅い木材で、木目がはっきりし、特に柾目面にはそれが美しい模様として現れます。ヨーロッパや北アメリカでは“ホワイトオーク”と呼ばれ、家具やフローリング(床材)、またはウィスキーやワインの樽に使われています。
使用されている用途に「長く使われるもの」が多くあるように、高級感がありながら、キズがつきにくく長持ちします。
何故、窓際に無垢材を使用するのか?
これは、ガラスを隔てるものの、車外に一番近い空間に膨張変質のし難い、熱伝導が非常に低いナラの無垢材(天然材木)を配することにより、冷たさを伝えず、湿気を吸収、放散し、適度な湿度を保ち、家具全体の品質と高級感を長持ちさせる効果を生みます。
そして、長く使って頂くことで独特のやさしい手触りと“味”が出てきます。これは、カトーモーターの中古車を見る機会があれば、是非確認して頂きたいと思います。
カトーモーターの家具は、贅沢すぎるかな?という仕様でありながら、木材の適材適所を頑なに守ってきたのです。これは手に入れられた方のみが感じる暖かさ、そしてちょっとした優越感でもあります。
また、カトーモーターでは、カーテンレールを窓枠の内側に組み込みます。これは「インナーカーテン」と呼ばれ、キャンピングカー業界では当社が、初めて採用しました。インナーカーテンは断熱、結露対策に十分に効果を発揮します。
断熱効果の高い無垢材を贅沢に削りだし、窓枠の中にカーテンレールを組み込むことで、カーテンを閉めると空気層ができ、一番冷たく感じる部分の空気の侵入を防ぎ、断熱と結露に非常に大きな効果を発揮します。
なによりこの無垢材の温かみは、現在の日本の身の回りから少なくなっている質感です。この窓枠仕様は、手間と熟練の技を必要としカトーモーターが長年研究、改良を加えてきた“ウィンドーとボディーとの隙間を使う”オリジナルの技術です。